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google翻訳テスト(ヒンディー語編)

 うろ覚えの知識で恐縮ですが、「七十人訳聖書」にまつわるこんな伝説を聞いたことがあります。その昔プトレマイオス2世は、ユダヤの長老たちにヘブライ語で書かれた聖書をギリシア語に翻訳するように命じました。「七十人訳聖書」という名称からも分かる通り、70人(正確には72人とのこと)がその仕事にあたったのですが、王は「もし、お前たち全員が神の言葉とやらを完全に理解しているならば、他のことばに翻訳しても、その翻訳されたテキストはみんな同じになるはずだ」と、その70人を翻訳が終わるまで別々の個室に監禁しておきました。で、できあがった70人のテキストを対照したところ、驚くべき事に全てが完全に一致し、長老たちは無事解放されたとのこと。

 こんな伝説があるということは、逆に言えば、ある言語から他言語への翻訳は一筋縄ではいかない難しいものだ、と太古の昔から身にしみて感じられていたことの証しだと思われます。

 さて、昨今ではコンピュータを用いた機械翻訳がかなり発展してきています。同一プログラムを使った機械翻訳であれば、七十人訳聖書の逸話のように一つの原文から同一の翻訳文を何度でも吐き出させることは容易でしょう。では、そこからさらに一歩進み、ある言語から別の言語に翻訳した文章をさらに元の言語に翻訳した上でも、そういった同一性は保てるものでしょうか?google翻訳機能でちょっとした実験をしてみました。


(実験方法)
・日本国憲法前文の第一節を日本語から他言語に翻訳し、翻訳文を再度日本語に翻訳する。
・日本語→他言語→日本語を1サイクルとして、これを10回繰り返す。


 一回目の実験では、他言語としてヒンディー語を選択しました。日本語からヒンディー語に翻訳し、さらに日本語に翻訳してみます。

最初に日本国憲法前文第一節のオリジナル文を掲げておきます。

(日本国憲法前文 第一節)
 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。


さて、実験結果の発表です。


(一回目結果)
 日本国民は、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫を、公共の様々なラインの果物の中に、それは全国津々浦々の自由を確保する持ってき恵澤は、政府の行動を再度niyotsu戦争の犬たちの決意を決して起こる游、主権在民の形成にはここを発表この存することを確認します。政府は、最初の場所は、神聖な人々の信頼をteatsuから派生された公共機関の代表者は、人々の力を行使し、福祉の人々をお楽しみいただけます。これは人類普遍の原理、およびこれは、憲法の原則に基づいています。我々は憲法に違反する、法とインペリアルロイヤル終了して指示に従います。


 翻訳文で目を惹くのは「niyotsu戦争の犬たち」の部分。「惨禍」ということばを巧く訳せなかった結果かと思いますが、「戦争の犬」という予想外の言葉が飛び出してきました。かと思うと「主権が国民に存する」というフレーズは「主権在民」と収まりのいい言葉に変わっています。ラストの「法とインペリアルロイヤル終了して指示に従います。」もジワジワ来る文句ですね。「福祉の人々をお楽しみいただけます」もイイ。


(二回目結果)
 日本国民に、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫の様々な公共の行の果物、それは全国津々浦々の自由を確保するために私は、政府の行動を再恵澤niyotsu決して戦争の犬たちが起こったの友決定、主権、と発表したギャップはここを形成して位置を確認しています。政府は、第一に、神聖な人々の信仰をして公共機関の代表者から派生してteatsuの人々の福祉の人々の力をお楽しみいただけます。これは人類普遍の原理と、この 1つは、憲法の原則に基づいています。我々は憲法に違反して、法との最後には、インペリアルロイヤル指示に従います。


 オリジナルの文でも、一回目の翻訳文でも存在しなかった「ギャップ」ということばが唐突に現れました。しかし、一番の驚きは、末尾の「我々は憲法に違反して、法との最後には、インペリアルロイヤル指示に従います」。我々は憲法に違反してもインペリアルロイヤル指示に従う、といいうことは、インペリアルロイヤル指示のほうが憲法よりも上位にあるということなんですな。


(三回目結果)
 日本国民は、国民議会に選出された代表者を通じて正式なアクションは、私たちと私たちの子孫の人々の様々なラインの果物、それは全国津々浦々は、私を確保するための行動の自由に対する政府の再恵澤決定niyotsu決して戦争の犬たちを友人に送る、主権、と発表ギャップはここを形成して状況を確認してください。政府は、とまず第一に、人々の信頼を、神聖な公共機関の代表者から派生したの福祉をteatsuの人々のパワーをお楽しみいただけます。これは、人間の普遍性の原則のレースでは、理論は、憲法に基づいています。私たちは憲法と法律に反対するの最後には、インペリアルロイヤル指示に従います。


 「ここを形成して状況を確認してください。」と、唐突に現れる依頼文が可笑しい。しかし、これだけ文章がコワれてきても「戦争の犬」という言葉はビクともしませんね。


(四回目結果)
 日本の人々の代表に選出され、国会で正式なアクションを通じて、私たちと私たちの子孫を様々なラインの人々の果物、それは全国津々浦々、私を確保するための政府の行動の自由をしないように沢恵戦争の決定権をniyotsu犬を友人に送る、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。政府は、最初の開催地と人々の信頼をteatsuの神聖な機関の代表者から派生して人々の福祉の人々のパワーをお楽しみいただけます。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。私たちの憲法と法律に反対するの最後には、インペリアルロイヤル指示に従います。


 ようやく「戦争の犬」が消えたかと思ったら、「niyotsu犬」という不思議な生物が生まれました。


(五回目結果)
 日本の人々が、国会で選出された代表者の正式な行動を通じて、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、ラインの人々 、それは全国津々浦々、私の政府の行動の自由を確保するための決定をするのを防ぐ聡戦争の犬たちを友人に送るniyotsu澤、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。政府の最初の人々にこのサイトは、神聖な機関の代表者の人々の信頼とteatsuから派生した人々の福祉を権力の座にお楽しみください。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。憲法と法律に反対する私たちの最後には、インペリアルロイヤル指示に従います。


 第四回目で消えた「戦争の犬たち」が帰ってきました。何故か「このサイトは」と、Webサイト掲載文っぽい言葉が出現。「人々の福祉を権力の座にお楽しみください。」も、なにやら意味深なフレーズです。


(六回目結果)
 日本の人々が、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、人々の行、それは全国津々浦々、私の行動の自由を確保するため政府は、次の意思決定戦争の犬たちを停止するには、 niyotsuを友人に送る澤聡、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。政府が第一の人々はこのサイトは、神聖な機関を代表する人々の信頼とteatsuから派生した人々の福祉を権力の座にkudasaiお楽しみです。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。私に反対して年末までに憲法と法律のインペリアルロイヤル指示に従います。


 「政府が第一の人々はこのサイトは、神聖な機関を代表する人々の信頼とteatsuから派生した人々の福祉を権力の座にkudasaiお楽しみです。」は、「政府が何が何でも一番大切だと思っている人にとって、このサイトは、宗教団体の代表者たちの信頼と電通(teatsu)によって煽られた人々が『福祉』を錦の御旗にして権力の座についてください、と悦に入っているようなものだ」と読解すればよいのでしょうか。少々意味不明ですが、穿った考察と言えば言えるかも。いや、やっぱり言えないか。
 それと、末尾の文章が、より具体的になってきて、「私に反対して年末までに」と時期まで限定されています。


(七回目結果)
 日本の人々が、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、人々の行、それは全国津々浦々、私の行動の自由を確保するため、政府の決定権を次のよう戦争の犬たちを停止するには、沢を友人に送るniyotsu明、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。政府には、神聖な場所での最初の機関の人々を代表してから派生した人々の信頼とteatsuの人々の福祉を権力の座に楽しむkudasai 。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。憲法と法律に反対して私の終わりまでに、皇室ロイヤル指示に従います。


 「憲法と法律に反対して私の終わりまでに、皇室ロイヤル指示に従います。」って、なんとなく三島由紀夫を思い起こしたのは私だけでしょうか。第六回まで、ずっと「インペリアル」だったのが急に「皇室」という言葉に置き換わっています。


(八回目結果)
 日本の人々が、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、人々の行、それは全国津々浦々、私の行動の自由を確保するため、政府の意思決定戦争の犬たちの後を友人に送るのを防ぐniyotsu彰澤、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。は、神聖な場所に代わって、最初の機関の人々から派生して人々の信頼とteatsuの人々の福祉を権力の座に楽しむ kudasai 。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。憲法と法律に対する私の終わりまでに、皇室、ロイヤル指示に従います。


 第七回から第八回の翻訳では、あまり大きな変更はないようです。文章がかなり崩壊し、一つのセンテンスが短くなっているので、それが原因かもしれません。強いて言えば「戦争の犬たちの後を友人に送るのを防ぐ」という部分でしょうか。


(九回目結果)
 日本の人々が、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、人々の行、それは全国津々浦々、私の行動の自由を確保するため、政府の意思決定戦争の犬たちの後にする友人に送るのを防ぐにniyotsu彰澤、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。どのような神聖な場所に、すでに人々の組織から派生したと人々の信頼をteatsuの人々の福祉を権力の座に楽しむ kudasai 。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。私の憲法と法律の終わりまでに、皇室、ロイヤル指示に従います。


 第八回との違いがほとんど見つかりません。いよいよ、ユダヤの長老の域に達してきたのでしょうか。


(十回目結果)
 日本の人々が、国会で正式に選出された代表者を通じて行動は、私たちと私たちの子孫に様々な種類の果物、人々の行、それは全国津々浦々、私の行動の自由を確保するため、政府の意思決定戦争の犬たちの後にniyotsuする友人に送るのを防ぐ彰澤、主権、と発表したの形成には、違いここでは、状況を確認してください。どのような種類の神聖な場所は、すでにteatsuの人々や組織から派生して、人々の信頼を人々の福祉を権力の座に楽しむ kudasai 。普遍性の原則を、人間のレースは、憲法の原則に基づいています。私は、憲法と法律の終わりまでに、皇室、ロイヤル指示に従います。


 第十回の結果も第九回とほとんど変わりなし。文章がバラけて短くなり、翻訳の際の揺れが小さくなったことが原因でしょうね。これだけ内容が一定してくるとプトレマイオス2世に見せても恥ずかしくないのではないでしょうか。読んでも意味がよく分からないという難点はありますが...。

(この翻訳は2008年8月15日に行いました。googleではいつものことですが、翻訳ロジック等はマメに変更されているようですので、同じ文章を使っても、もう同一の結果は得られないと思います。)

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