お雇いロシア語教師奇譚

 「東京外国語大学史」という本を読んでいたら、ロシア語学科のところに面白い記事があったので抜粋。 




初期外国人教師の横暴さ

 こうして旧外語魯語科は始動するが、教員スタッフではかなり苦労することになる。メーチニコフの回想によると、初代のロシア人教師(これは外務省語学所時代の雇い入れ)は、シイドルフといい、洋銀一七〇元の高給に気を良くして、酒びたりになりまともな授業もしなかったので、ついに生徒と取っ組み合いの喧嘩になり、解雇されたという。彼のことはシイドロフ・ヘオドルロゼレヴィッチの名で外務省資料にその記録が残っている。
 ついでジューリン・ヴィトコフスキー(『東京外国語学校沿革』ではウドコフスキー、独語科となっている)という人物が、外務省雇いから転じるが、英、独、仏、露、ラテン語にも通じたこの青年は、ポーランド系のユダヤ人で、文部省での評判も良かったが、前出の市川文吉が着任後会ってみると、なんと彼の話す言葉がロシア語でもポーランド語でもなかった(おそらくはイディッシュ語)ことが判明し、独語科へ移籍されたという。

(東京外国語大学史編.東京外国語大学史 : 独立百周年(建学百二十六年)記念 [本編] .東京,1999, p. 771-772.)




 酒を飲んで暴れたという初代もスゴイけれど、ロシア語教授というフレコミでイディッシュ語を教えていたという二代目はさらにスゴイ。ばれてからも、独語科に移って働いていたというのだから、その強心臓には驚くばかり。ちなみに、文中の市川文吉というのは、日本人として初代のロシア語主任教諭となった人とのことです。この人は、慶応元年に幕府派遣の遣魯留学生としてロシアに渡り明治六年に帰国したというからロシア語は堪能で、かの先生の化けの皮を剥いだという次第。何も知らずにロシア語を学んでいるつもりだった学生こそいいツラの皮ですな。

「板尾創路のブラックジャック」の世界観

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

大晦日は、昨年に引き続き、「ガキの使いやあらへんで!大晦日年越しSP!!」を見ていました。昨年の警察編ではちょっとネタ切れな感じがして、今年はどうなるかと思ってたんですが、面白かったです。

中でも、「笑ってはいけない罰ゲーム」仕掛け人としては皆勤賞の板尾創路さんのブラックジャックネタは面白かった。ブラックジャックの格好をした板尾さんが、時折画面に現れては急いで去っていき、直後に「板尾創路のブラックジャック」というナレーションが必ず流れるというもの。

松本さんが、「なんやその世界観」と言ってましたが、あれって、昭和四十年代のドラマのCM前のアイキャッチの再現ですよね。

「板尾創路のブラックジャック」のシーンを拝借してCM前アイキャッチ風にしてみましたので、よろしければご覧下さい。
(Windowsの方はitao.wmv、Macの方はitao.mp4だと見られると思います)


http://sangyo-rock.com/mov/itao.mp4

http://sangyo-rock.com/mov/itao.wmv

携帯・自転車・当たり屋の三題噺

先日、帰宅途中の夜9時ごろ、

「イヤホンで音楽を聞きつつ、携帯でメールを打ちながら無灯火の自転車に乗っている女の子」

を見かけました。見かけて咄嗟に思ったのは、『こんな自転車を引っかけて交通事故を起こしても車の運転手の過失割合のほうが大きくなるんだろうなー』って事。この女の子の例は極端ですが、メールしながら自転車に乗っている人は実際多いですね。

 携帯電話というと、『電車の中での通話』とか『人ゴミの中でノロノロとメールをしながら歩く』などといったマナー違反が話題になることが多いのですが、上の例はマナー違反どころの話ではありません。いくら交通事故だと自動車の方が過失割合が大きくなると言ったって、死んでしまえば元も子もありませんから。

 通常、マナーというのは違反する方がラクチンだけど、周囲に迷惑をかけるから自重するといった類のものですよね。例えば、「ゴミのポイ捨て」ならば、実際にやるかどうかは別にして、「ゴミ箱を探し、そこまで持っていって捨てるのは面倒くさい」という自分勝手な気持ちは理解はできます。でも、「携帯でメールしながら自転車」というのは、根本的に理解できないんです。自転車は2輪という構造上、基本的に不安定な乗り物です。それに加えて、結構スピードが出る乗り物でもあります。いくらママチャリのチンタラ走りにしたって人が歩くのに比べれば、いくらかは早い。しかも結構重い(ママチャリだと15-20kg)。そんな乗り物で、前もロクに見ずに進むなんてのは、私だったら生理的に怖くてできません。

 携帯を見ながらのフラフラ運転で、歩行者にぶつけることは確かに「周囲に迷惑をかける」点ではありますが、不安定な自転車は、その際、自分も転倒してケガをする危険が大きいワケです。前を見ていなければ、交差点で出会い頭に自動車と衝突するなど、路上でのリスクも格段に上がることでしょう。それでも、携帯電話を見ながら自転車に乗っている人は増えこそすれ減る気配はなさそうです。

 どうも、彼らは「自分勝手な人」というよりも、「自分だけは絶対に安全だと無根拠に信じている人」のように私には思われます。UFOやUMAといった超常現象を信じる人たちのことを、よく「ビリーバー」と言いますが、「自分は安全」信仰の信者もある種の「ビリーバー」ですな。最近、犯罪の凶悪化に懸念の声があがっているものの、まだまだ安全な我が国の治安状況の為せるワザなのかもしれません。

 犯罪といえば、1980年代後半ごろだったか、ニューヨークでワインボトル当たり屋が流行っているという話をよく聞きました。人通りの激しい通りでワザと人にぶつかり、持っているワインボトルを路面に落として割り、「どうしてくれる!このワインがいくらすると思ってんだ。弁償しろ!」とスゴむという手口です。初めて聞いた時は、『さすがアメリカ、生き馬の目を抜く街だ』と、変な感心をしたものですが、街を歩くだけでもこの手の攻撃にさらされる状況だと、『携帯見ながら自転車運転』なんて、まずやらないでしょうねぇ。

 この手の当たり屋が現在の日本でどれぐらい普及しているかは分かりませんが、『携帯見ながら自転車運転』の危険を減らす為に、当たり屋を利用するのもアイデアかも。

『携帯を見ながら自転車に乗っていると、ワインボトルを持った当たり屋が突撃してくるので注意して下さい』

というFAXやメールをばらまいてデマを広めると、少しは危ない自転車の数が減るかもしれません。

谷崎の阪神見聞録が21世紀の今日においても妥当している件について

7月1日のニュースでブログに書けそうなネタのものがあったのですが、ちょっと時間がなくて遅れてしまいました。時期を逸した感もありますが、載せないのも癪なのでアップしておきます。


「クセ〜快速“汚物”列車…車内に散乱、約4000人に影響」


ウンコのために電車の運転を取りやめたという、なんとも尾籠な話。

この記事で思い出したのが、以前「産業ロック推薦図書」コーナーで紹介した谷崎潤一郎の文章です。下記のリンクからご覧下さい。

「阪神見聞録」

「阪神見聞録」という婦人公論に載った谷崎の記事をサカナに駄文を加えたページです。ここに

「これが、少し格がおちる近鉄とか国鉄なら、まず、床に新聞紙など敷かない。よしんば、敷いたとしても、車外に捨てるなんて上品な行動は思いもつかないだろう。」

などと書いていたのですが、まさかこの21世紀の世の中で、こんなことが実現するとは。さすが関西、と褒めていいものやら、どうなのやら。(関西出身者としてはいささか複雑な気持ち...。)

熱を音に変える→音を電気に変える

IT media Newsにこんな新発明が掲載されていました。

「音」で熱を電気に変える装置、米研究者が発明

----------------------------------
(上記ページから引用)
「熱を電気に変えるには、「熱を音に変える」「音を電気に変える」という2つの段階を経る。最初の段階は、シムコ氏とその同僚が開発した新しいヒートエンジン(熱音響原動機)を使う。音を電気に変えるには、音波などの圧力を電流に変える既存の「圧電」器を使う。」
----------------------------------

記事では、「熱を電気に変える」点が強調されていますが、発明者の将来の応用についてのコメントによると、「ノートPCなどのコンピュータの冷却にも活用される可能性」も視野に入れているとのこと。

てことは、夢の冷房装置の発明か?

「ニセ首相ページ」でも、2度ほど温暖化対策・ヒートアイランド対策で新しい冷房方式を夢想したことがありました。基本的に今の電気を使ったヒートポンプ式冷房装置の問題は、トータルでみると冷却した以上に熱を発生してしまう点です。室内の温度を下げると、室外はそれ以上に暖まってしまいます。

ところがこの装置は、装置自体では熱は発生しないわけです。

『電気で冷やすと熱が発生するなら、熱で電気を作ればいいじゃない』とは、なんと素晴らしいマリー・アントワネット的発明でしょう! しかも、「この装置には可動部がないため、メンテナンスはほとんど必要なく、長期間もつという。」とのこと。

ただ疑問なのは、装置の周辺はうるさくないのか、という点。音が完全に電気に変換できれば無音になるのでしょうが、そうはいかないでしょうからねぇ。「涼しいけどやかましい」では、普及は難しいでしょうし。

でも、人里離れた砂漠に、巨大な「音発電所」を建設する、なんてのも夢がありますね。近づくとモノスゴイ低音が響いてくるとか。あるいは、音発電装置の出す一定の周波数の音を装置によってドミソの3音に振り分けて、常にCメジャーが鳴り続けるようにするとか。で、発電所名を「ハ長調発電所」と調で命名。「変ホ短調発電所」なんかも、もの哀しくてオツ。

弁証法的

 昨今、mixiやブログ界隈で話題になっているネタを一つ。

 首相官邸ホームページに「知的財産推進計画2007」というコーナーがあり、そこで最近、「知的財産推進計画2006」の見直しに関して募集したパブリックコメントが公開されました。この中のアップルジャパンの私的録音録画補償金制度の廃止を求めるコメントが、衆目を集めています。

団体からの意見(PDF)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/070531/iken1.pdf


 読んで驚いたのは、内容が素晴らしく直球勝負だったこと。なんたって、

「法律家である両名氏が意図的に著作権者団体の意向にそった事実無根の詭弁を弄するのは真摯な著作権行政を審議すべき同場所で不適切であり、国家国民を愚弄する存在であると言わざるを得ない。
上記の事実を事前に承知しながら両名氏を同委員会委員に意図的に任命した文化庁著作権課の責任は重大でありその結果責任を取るべきである。就中その中心的存在であった吉川晃前著作権課長、甲野正道現著作権課長の責任忌避は免れないと考える。」

と、実名入りで非難、

「鼻から「結論ありき」の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、(文化庁は・・・引用者注)もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む。 」

と、省庁名指しで非難ですよ。根性あるなぁ。

 昨今の縛りを強くする一方の著作権行政には疑問を持っていたので、いささか溜飲が下がった思いがしました。

 内容はさておき、読んでいて気になったのが、その文体。なんだか、気負った大学生がウンウン言いながら必死で書いているような印象があります。ネット上だと、アップル本社からの英文を翻訳したんだろう、という感想が多いようですが、どうなんでしょうか。なんとなく、自分が学生だったころ、締め切り間際のレポートを書いていて、枚数稼ぎに難しめのフレーズを知っている限り並べ立てていた思い出が蘇ってきました。

例えばこんな文章があります。

「当然の事ながら著作物を販売している音楽レーベルは事前に承知していると考
えるのが自然であり弁証法的観点からも帰納的である。」

「弁証法的観点」ですよ「弁証法的観点」。懐かしいというか、久しぶりというか、大学卒業してからは、こんな言葉とはとんと縁が離れてしまいましたなぁ。

 青い文章といえば青い文章なんでしょうけれど、外資の支社とはいえそれ相応の大きな会社が、政府に提出する書類で、こんな文章で赤目つって青筋立てて見せるってのは、個人的には嫌いじゃないですよ。

 ネットでの評判通り、原文を邦訳したため翻訳調の固い文章になってしまった、という可能性もあるのでしょうが、アップルジャパンの中の誰かが書いたと想像するとちょっと楽しいですね。大卒・もしくは院卒の若造が必死で文章書いてたりする姿が浮かんできて。

 このパブリックコメントで、ネット上では株を上げた観のあるアップルジャパンですが、現在流れているアップル社のMacの比較CM(パソコン君とMac君)の評判は最悪です(確かにうすら寒いCMですね)。いっそのこと、パソコン君と文化庁君でCM作ったらいかがかと。きっと盛り上がりますよ。


(CM例)

「どうもMacです。」
「こんにちは文化庁です。ひさしぶりにCDショップに行って来ました」
「ほう」
「妻がバリー・マニロウのCDを買って聞いているのですが、あんまりカッコイイというもので僕も聞きたくなって買ってしまいました」
「奥さんのCDは聞かないんですか?」
「妻はCDを持ち歩いて出先で聞いてますので...。」
「だったら、iPodに入れてもらってそれを聞くとか」
「とんでもない!妻の買ったCDを私的録音録画補償金制度がまだ適用されていないiPodで複製して聞いてはいけません。著作権侵害です」
「はぁ...。ずいぶんお堅いんですね...。」
「もちろん!著作権行政を担ってますから!」

空耳アワードのマーティ・フリードマン

 2月9日のタモリ倶楽部は、毎年恒例の「空耳アワード2007」でした。

今回は、ゲスト陣も豪華(出演:タモリ 安斎肇 マーティ・フリードマン 木村カエラ 近田春夫 クリス・ペプラー)。一年間の投稿の中から厳選したものなので、空耳ネタが面白いのは当然なんですが、元メガデスの超絶ギタリストかつムダに日本語が流暢なマーティのメガデス時代のこぼれ話が秀逸でした。その部分を聞き書きしてみます。

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タモリ「アコースティックのヘビメタとかないのかな」

マーティ「あります。あります。あります。バンドが日和った時に」

近田「日和った時にね」

マーティ「日和った時に、なんか必ずアコースティックなの一曲目ぐらいに出して」

近田「メガデスも日和ったときには?」

マーティ「日和りたかったんですけどね」

近田「日和らなかったんだ」

マーティ「だから脱退しました」

(一同爆笑)

近田「日和って欲しかった?」

マーティ「欲しかったよ」

タモリ「そういう対立があったんだ、メガデスの中で」

マーティ「や、幅広い音楽大好きだから、幅広い音楽がやりたいんですよ」

タモリ「それ他のメンバーに言うと(デスメタル調の声で)"No"」

マーティ「違う!違うよ!みんなこっそりモモスみたいな音楽聞いてるんだよ。」

(一同爆笑)

マーティ「聞いてるよー!」

近田「グスティンとか、そういうの聞いてるの?」

マーティ「聞いてるよー!」

(一同爆笑)

近田「(しんみりと)いろいろ知るとなんか夢がなくなるなー、オレ」

(一同爆笑)
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「モモス」「グスティン」ってのはバンド名なんでしょうが、残念ながらよく分かりません(きっと、ヘビメタ好きが聞きそうにない音楽なんでしょうね)。それにしても、ヘビメタのバンドで活動を続けるのも大変そうですなー。マーティさんの話を聞いているかぎりでは、他のバンドメンバーも、いわゆるヘビメタ調でない曲の演奏に関して特に拒絶感はなさそうだったんで、それを止めているのは、レーベル側/マネジメント側なんでしょうかね。いくら、ヘビメタを本職にしていたとしても、たまには色の変わった曲を演奏してみたいと思うのも人情。それが許されないとは、かなり窮屈でしょう。マーティさんが脱退したのも、無理からぬところかと思いますです。

 しかし、マーティさんの気持ちも分かる一方で、それを止めた側の気持ちも分からなくはありません。近田さんの「いろいろ知るとなんか夢がなくなるなー、オレ」という、味わい深いシメの言葉で終わった一連の会話ですが、ふと思い出したのが最近読んでいた本の一節です。

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孝行が仇

幕末の盛り場に、栄孝と言う太鼓持がいた。年は若いけれど気が利いて、座敷へ出ると面白く遊客の機嫌をとるので「栄孝々々」と可愛がられた。
 或夜、日本橋の茶屋に集まった道楽連中、栄孝を呼びにやると、今日は折悪しく何処へか行っておりませんと言うに、客は失望して芸者を相手に栄孝の噂。
 「どうも彼奴が来ないと座敷が陽気にならないよ。不思議に可笑しいネ。芸はないけれど口が旨い、万事調子がいいからネ」
と栄孝を誉める尾に附いて、女中が口を出した。
 「ほんとに感心な人ですよ。旦那、あれで親孝行で評判の人ですからネ」
 「エ、ナニ、親孝行だ?それは真(ほんと)かい」
 「ハイ、ほんとに親孝行の人で御座います。お座敷から帰りまると阿母(おっか)さんに何か買って行ってやります。外へは廻らず、家にいる時は、阿母さんの肩を叩いたりして好く世話を致します。家では真面目な孝行息子で御座います」
と誉め立てたので一同シーンと考え込んでしまった。親孝行と聞くと自分たちの不孝が恥しくなり、飲む酒が美味くない気持ちになって、早々飯にした。
 それからそれへと、幇間(たいこもち)の親孝行が伝わって来ると、栄孝を呼ぶ気にならなくなり、栄孝は不景気になって、折角の孝行が出来なくなったのは大笑いだと或る幇間が話してくれた。

(鶯亭金升 『明治のおもかげ』 東京, 岩波書店, 2000.6, (岩波文庫 ; 緑(31)-162-1) p. 206 - 208)
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なんとなく、この話の栄孝という幇間とマーティさんの姿がオーバーラップしてしまうのです。「親孝行な幇間」は客を失ってしまいましたが、「幅広い音楽をジャンルにこだわりなく吸収し成長していくヘビメタギタリスト」も客を失ってしまうのではないかと。ヘビメタファンにせよ、そうじゃない人にせよ、ヘビメタギタリストと聞いてイメージするのは、「幅広い音楽性」なんて屁とも思わない、ともかく早引き命の頑固一徹ディストーションギター野郎なんじゃないでしょうか。

最近では『ハイブリッド』がもてはやされて、音楽の世界でも「ジャンルに関係なく、イイものはイイ」というスタンスのほうがカッコイイという風潮になってます。そんな中でヘビメタさんは、音楽のジャンルとしてはちょっと古めかしい感じがしてしまい、なにかと揶揄の対象にもなりがち。でも、個人的にはヘビメタさんぐらいは『ハイブリッド』な世の流れに抗して超然とヘビメタ道を貫いて貰いたいです。

(おそらくはヘビメタ系統の音楽はさほど聞かないと思われる)近田さんの抱く『夢』もその辺りにあるんじゃないでしょうか。

(ギター弾きじゃないけど、オジー・オズボーンさんなんかは、その『夢』を分かってるような感じがしますね)

四コママンガとロングテール

 最近(でもないか)話題の言葉「ロングテール」。これに関して一つ実現してほしいことがあります。

それは、四コママンガのバラ売りです。

さらに具体的に言うと、双葉社から出ている、
「ドーナツブックス いしいひさいち選集」
を、iTunes Storeよろしく、ネットでバラ売りするというものです。

 実は、私はいしいひさいちさんの大ファンで、5年ほど前でしたかドーナツブックスの目録を作ろうと思い立ち、第一巻分だけですが、産業ロック製作所のサイトにアップしたことがあります。

このドーナッツブックス、そもそも各四コマまんがに全巻通しでシリアルナンバーを付けているんですよ。これがすばらしい。「目録を作りたいなー」と考えたきっかけも、このシリアルナンバーがあってこそでした。

→私製ドーナツブックス目録(第一巻)
http://homepage.mac.com/smuraka/ishii.html

ところで、4コママンガをばら売りするときに問題なのは、利用者が音楽のように検索ができないというところです。曲なら、少なくともそれぞれタイトルがあって、それを検索のためのキーワードに出来ますが、ほとんどの四コママンガにはそもそもタイトルがない。いつか、どこかの雑誌で見たあの四コママンガをもう一度見たいと思ってもなかなか探すことができません。で、この不便さを解消するのにこういった目録データを使えないか、と考えたワケです。

私が作成した目録では、吹き出しや、擬音などの文字データを収録していますので、

「確か、バイトくんで、『でんぷん質!』ってポーズを決めるヤツがあったな」

という人は、『でんぷん質』という言葉で検索すると、

--------------------------
No.62
掲載書名:存在と無知: Fool on the hill<ドーナッツブックス: いしいひさいち選集1>
--------------------------

と分かるので、これをDLするという仕掛け。
いかがでしょうか。いしいひさいちファンにはきっと歓迎されると思うんですが。

問題は価格。現在の紙ベースの出版物の値段をしらべてみました。
ドーナッツブックス第一巻には、120の作品が収められているのですが、値段は420円です。作品1つあたり3.5円というところです。で、検索してDLの場合、1つ10円ってのはどうでしょう。四コマまんが一つ10円。キリがよくていいんじゃないかと。
(システム構築とか考えると、これでも赤クサイですが...。)

双葉社では、すでに、

http://www.futabasha.co.jp/web_mag/wm_doughnuts.html

こんなページがあって、宣伝もかねてフリーでDLさせていらっしゃるようですが、フリーってのもちょっと勿体ない感じもします。せっかくだから、検索システムでロングテールを図ってはいかがかと。いしいひさいち氏の作品は、過去の物も含め、すたれることはないでしょうから、結構な商売になると(素人考えながら)思うんです。

もし、上記の構想(妄想?)が実現するようでしたら、是非とも目録作成などでお手伝いしてみたいものですね。

中吊で懐かしの顔に出会う

Z (ジー) 2006年 12月号 [雑誌]
Z (ジー) 2006年 12月号 [雑誌]

今日、電車の中吊り広告を何気なく見ていたら、なんだか見覚えのある貧相な白人のオッサンの顔が目に付いた。

「あれ、もしかしてジョー・ザビヌル?」

近づいて広告を見たら、なにやら雑誌創刊の広告らしく、「創刊インタビュー:ジョー・ザビヌル」(うろ覚え)と書いてある。

「ほほー、新しい音楽雑誌創刊か。」

と思って広告をさらに見ると、

「青二才禁止! 55歳以上限定!!」

という惹句が。どうも、年寄り向けファッション雑誌らしい。「LEON」路線の正当足し算進化という感じ。

まあ、55歳以上限定の男性ファッション誌というのも衝撃的といえば衝撃的だが、それ以上に驚いたのは、「なぜにジョー・ザビヌルなのか」という点だ。

知っている人は知っているだろうが、ジョー・ザビヌルというのはジャズキーボーディストで、マイルス・ディビスのグループに在籍後、自らのバンド「Weather Report」にベースの名手ジャコ・パストリアスを引き入れて大人気を博していた。

で、もう一度疑問を繰り返す。「なぜにジョー・ザビヌルなのか。」雑誌の表紙を見て貰えれば分かるが、彼はちっとも格好良くないのである。これは、彼が年をとったから容貌が衰えたというものではない。昔からこんな顔で、こんな格好をしていた。Weather Report全盛の時も、上の写真でも写っている、場末の屋台のラーメン屋のオヤジのような毛糸の帽子を被っていたのである。

中吊り広告を見ると、ジョー・ザビヌルと並んで、鮎川誠の名前が書かれていた。鮎川さんの写真を表紙にしたほうがオシャレ感が50%はアップしていたように思う。まず間違いない。

とはいうものの、懐かしい顔を久しぶりにみてちょっと嬉しかった。高校生の時Weather Reportのライブを見に行った記憶がちょっと蘇ったり。その時は、もうジャコパスは抜けていたけど、ドラムがオマー・ハキム パーカッションがミノ・シネルでとてもイキのいいリズム隊だったです。


ついでにザビヌル絡みのCDを紹介。Weather Reportを紹介するのも芸がないので、キャノンボール・アダレイの「Mercy, Mercy, Mercy! 」を。このアルバムでは作曲はほとんどザビヌルだったはず(うろ覚え)。で、キーボードも弾いてます。エレピはいいねぇ。


友人の死

大学の同級生が亡くなってしまいました。

危篤というのをメールで知り、本人のブログが急に停止しているのを確認し、
それからメールで死を知り、そして本人のブログを見て死を確認しました。

今でもなんだか信じられません。

私もプラクティカルジョーク好きですが、彼もその手の冗談が好きだったので、
もしかしたらネットを使った手の込んだ冗談なのかと、1%程の希望を持ってい
るほどです。

思い起こしてみると、ネットが普及して初めての知人の死。
これからは、こんなあっけないような、痛ましいような
不思議な気分を何度か味わうことになるんでしょうか。

(もしかしたら、味わずに味わわせることになるのかもしれませんが。)

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